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週刊ポスト9月1日号の海外ロングステイ批判記事について
もうお読みになられた方も多いかと思いますが、週刊ポストの9月1日号に、”夢の海外移住「話が違う」”というタイトルで、退職者ビザでマレーシアにロングステイしている日本人が巻き込まれたさまざまなトラブルが掲載されました。

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夢の海外ロングステイのはずだったのに、いろいろなトラブルや思いがけない事件が起きているようです。

その概要を列記し、コメントをしてみたいと思います。

1.交通事故での治療にまつわるトラブル:
クルマとの接触で怪我をしたので、外国人が信頼できそうな病院に駆け込んだところ、傷害保険での受付が拒否され、現金のデポジットを要求されて、非常に困ったという話。

2.治安の問題:
住居のある一角は、セキュリティが一見しっかりしているが、実際には防御壁を破って盗賊が入り込むことがあるという話。

3.住居問題:
購入した住居は、日本よりは格安だったが、現地の相場より相当水増しされた値段だったことが居住してから分かった。
工事がのろくて1ヶ月以上の完成が遅れた。
しかも、日本のしっかりした建築と比べると欠陥だらけで非常に不満。

4.奥さんのうつ病:
ご主人は大丈夫だけど、奥さんがうつ病になってしまい、日本に帰ることになりそう。現地の狭い日本人社会での人間関係がうまく行かないと頼れる知人や親戚などが全く近くにはいないため精神的に問題が起こる。

どうもこれらの問題の背景には、以下のような根本的な原因があるようです。
1)業者の言うままを信じて「夢の楽園」という安易な思い込みが先行している。
2)英語もできない人が多く、イザという時の対策ができていないし、あっせん業者も突っ込んだガイドやアドバイスをしていない。
3)現地人との交流もないので、視野が狭くなる一方。
4)日本と同じレベルの生活ができると思っている。

これまで日本人は、殆どの人が日本という国でしか暮らしてこなかったし、外国人を大量に受け入れることもなかったので、外国人とのお付き合いが全く出来ていないのが実情だと思います。

平安時代、江戸時代と2回も長期間鎖国を行い、島国に閉じこもって自分達だけの幸せを満喫してきたのが大和民族ですから、今後いやでも増えてくるであろう外国人との関わり合いを、真剣にそして前向きに考え、受け入れて、自分自身でノウハウを蓄積して行かないと「世界の孤児」になってしまうと懸念せざるを得ません。

今後、年金問題を回避する目的で、安く生活できると言う理由だけで、東南アジアにロングステイする日本人がどんどん増えるでしょうから、今から真面目にどうやったら楽しい海外生活ができるか勉強をすべきと思います。

おそらくロングステイを宣伝している旅行業者や斡旋業者は、毎日の生活のことまでめんどうをみることが困難でしょうから、海外生活の経験者がコンサルタントになってケアをするべきではないでしょうか。

なお、週刊ポストの問題提起は来週以降も連続で掲載されるようです。



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海外ロングステイ | 【2006-08-25(Fri) 19:30:13】 | Trackback:(2) | Comments:(0)
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Author:southerncross21

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